-since 1994-
ZX-9R
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ユメタマ
誰が呼び始めたか、ユメタマの愛称で親しまれる「ZX-9R」
排気量は900ccだが、kawasakiで900ccは特別な数字
というのは
伝説のZ1こと「900 SUPER FOUR」が900cc
1972 kawasaki 「 900 SUPER FOUR 」
それと
もう一つの伝説、NINJAこと「GPZ900R」も900cc
1984
kawasaki 「 GPZ900R
」
つまりkawasakiにとっての「 9 」は世界に衝撃を与える数字であり、マジックナンバーであった
そして時は経って1992年、市場ではHONDA「CBR900RR」がライダーたちに衝撃を与えていた
1992 HONDA 「 CBR900RR FireBlade 」
124馬力を発生する900ccのくせに、400cc並みのコンパクトさ&乾燥185kgの軽量な車体
その軽さからくるハンドリングは大絶賛され世界中で大人気に
一方、900という数字に関しては黙っていられないkawasakiが
王座(何の!?)奪還のために送り出したのが「ZX-9R」
1994 kawasaiki 「 ZX-9R (B型)」
同排気量ながらCBR900RRの124馬力を遥かに上回る139馬力
馬力がスーパースポーツで最も大事なんだと言わんばかりなのがkawasaikiらしい
ただ、車重が乾燥215kgとCBR900RRより30kgも重い
結局CBR900RRの牙城は崩せず、人気も出なかった
SSとして開発されたのに、一部ではツアラーとして扱われることも多かった
4年後、C型へモデルチェンジ
1998 kawasaki 「 ZX-9R (C型) 」
先代でツアラー扱いされたのが気になったのか
SSなのにグラブバーを追加してきた
もちろんそれだけでなく、kawasakiも反省ようで
先代比35kgも軽量化、馬力も143馬力へパワーアップ
パワーウェイトレシオでCBR900RRを大幅に上回った
しかし同年、YAMAHAから「R1」というとんでもない怪物が解き放たれた
1998 YAMAHA 「 YZF-R1 」
HONDA CBR900RR 130馬力 180kg
kawasaki ZX-9R 143馬力 183kg
YAMAHA YZF-R1 150馬力 177kg
馬力も車重も上を行かれ、人気も一気に持っていかれた
2年後 モデルチェンジでE型へ
2000 kawasaki 「 ZX-9R (E型) 」
グラブバーはしっかりあるものの
顔面を大幅に整形して迫力あるマスクに
見ようによっては愛嬌のある顔つきは巷でザクレロ顔と呼ばれた
0079 ジオン公国 「 MA-04X ZAKRELLO 」
また、この年に同じkawasakiから同じ顔を持つ「ZX-12R」(詳細→ZX-12R)が発売された
その結果、ZX-12Rの下位互換として受け取られ、完全に陰に隠れてしまい人気はますます低迷した
2年後、最終型となるF型へチェンジ
2002 kawasaki 「 ZX-9R (F型) 」
ついにグラブバーを廃止
他にも130か所にも及ぶ改良を施し熟成、しかし他社のSSには大幅に後れをとっており
一番売れなかった
マジックナンバーの復活とはならなかったが
一部ではユメタマの愛称とザクレロ顔で親しまれたZX-9R
最終的には他社のSSに追従できなかった
無念は
後継となる「ZX-10R」で晴らすこととなる
SPEC
年式 | 1994年式 |
---|---|
車両型式 | ZX900B |
原動機 | ZX900CE 水冷4ストローク DOHC 並列4気筒 |
排気量 | 899cc |
内径×行程 | 73×53.7mm |
最大出力 | 139PS/10,500rpm 102kW/10,500rpm |
最大トルク | 9.8kgf-m/9,000rpm 96.1N・m/9,000rpm |
乾燥重量 | 215kg |
車両重量 | 243kg |
全長 | 2050mm |
全幅 | 720mm |
全高 | 1155mm |
軸間距離 | 1410mm |
シート高 | 800mm |
タンク容量 | 20L |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
駆動機構 | チェーン |
タイヤ | 120/70-ZR17 180/55-ZR17 |
ブレーキ | F ダブルディスク R ディスク |
価格 | ?円(税抜) |
注:仕向地等で誤差あり
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